GPU の初値がご祝儀価格になる理由

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GPU にご祝儀価格が存在するのには理由がふたつある. ひとつはその価格で買う人がいるからで,もうひとつは供給が限られているからだ. このどちらかひとつでも成立しないならばご祝儀価格は消滅する.

もしご祝儀価格で買う人がひとりもいないならば,最初から適正価格で販売される; なぜなら売れないものを店頭に並べておくのは不合理だからだ.

供給が限られている財は,それを早く手に入れられるというプレミアムがつくため適正価格より高価になる. 早期入手というプレミアムに価値を見出す人に行き届いた後で財を適正価格に値下げすれば, 販売店はより多くの利益を得る. 市場規模が大きく供給が潤沢ならば,このプレミアムは機能しない; なぜなら他の店が適正価格でいくらでも販売でき,その方が利益が大きくなるからだ. この状況ではご祝儀価格でも買うつもりだった人は得をする.


そもそもご祝儀価格に悪いところは何もない. ご祝儀価格は実際にその価格で買う人がいるのだから存在している. 資本主義においては,より高い価格で買う人に物を売ることを非難できない. むしろこの価格で買う人がいるからこそ日本の小さい GPU 市場が維持できている.

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