増分費用とは何か

カテゴリ:会計

増分費用は追加の変動費と一部の固定費の合計である

価格が変化すれば販売数量も変化する. 販売数量が変化すればその生産にかかる費用も変化する. このときの価格の変動と販売数量の変動とにのみ関係のある費用が増分費用だ.

追加の変動費は常に増分費用だが固定費は場合による. たとえば生産量を 10% 増やすのに原材料と人件費のみ増加する場合, 増分費用は追加の原材料と追加の人件費とだけだ. それに対して生産量を 50% 増やすためにさらに機械を購入する必要がある場合, その増分費用は『機械の購入費用+追加の原材料+追加の人件費』になる.

ほかにも固定費が増分費用に計上される例は多くある.たとえば

  • レストランが新メニューを追加する際のメニューの書き換え
  • 航空会社の新しいサービスのための広告費用
  • 新事業のための事務所の新規契約

増分利益

増分利益は『追加の売り上げー増分費用』だ.

増分利益の典型的な例は航空業界で,客の少ない休日に航空機を飛ばすのは平均費用からみると赤字である. しかし増分利益で考えるとそうではない. 休日に航空機を飛ばしても飛ばさなくても固定費はかかる. よって変動費(人件費や燃料など)のみが考慮されるべきコストで, 航空機や土地,建物の購入費用や減価償却は増分費用に計上しない. つまり平均費用でなく増分費用で計算すると, 客の少ない休日の運行も利益はでている.