PV の指標分解

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PV を増やすための KPI としてページ/セッションや直帰率,平均セッション時間などが使われている. しかしそれらの指標は欠点もある. 代わりに 3 指標分解やユーザーの属性ごとの対策方法を解説する.

2 指標分解

PV は以下のように分解できる.

PV の 2 指標分解
PV の 2 指標分解

Visits:流入(セッション)

PV/Visits はユーザーひとりあたりの閲覧数で,Google Analytics ではページ/セッションだ. Visits は流入でセッションを使う.

この式によれば,PV を増やしたければページ/セッションか流入を増やせばいい.

クリック報酬型の広告を使っているなら流入を重視した方がいいだろう; なぜなら広告をクリックしたあとで元のページに戻ってくる人は少ないからだ.

流入を増やす方法

  • 記事を増やす
  • SNS(twitter や Facebook)を使って拡散する
  • 有料の広告を打つ

ページ/セッションを増やす方法

  • パンくずリストやランキングなどのサブコンテンツを強化する
  • 記事の最後に関係のある別の記事を紹介する

3 指標分解

ユーザーひとりあたりの閲覧数はさらに分解できる.

PV の 3 指標分解
PV の 3 指標分解

TOS:総滞在時間(Time on Site)

PV/TOS はユーザーひとりが単位時間に閲覧する PV で,TOS/Visits は平均セッション時間だ. Analytics では PV/TOS に相当する指標はない; 計算するには PV/(平均セッション時間[分] × セッション)を使う.

この指標によれば,長い記事を複数ページに分割するのは意味がある; 途中まで読んだユーザーを PV に計上できるため,Visits 以外の指標を改善するからだ. ただしページの読み込みに時間がかかったり広告量が多かったりするページは, ユーザビリティを損ねていることには注意する必要がある.

3 指標分解による分析

2 指標分解では滞在時間が考慮されていなかったので, 検索エンジンからの流入を狙ってひたすら長文を書く戦略が使えた. しかしこの指標では,長文は PV/TOS を減少させる. つまり長文ばかりでは効率的に PV を伸ばせないことがわかる.

そこで流入用記事と流入後に読んでもらう PV 用記事とに記事を分類する. そして流入の多い記事から PV 用記事にユーザーを誘導する. 特に流入の多い記事は特別なサブコンテンツを用意した方がいいかもしれない.

リピーターや直帰は PV/TOS を改善し,TOS/Visits を悪化させる. しかし PV/TOS と TOS/Visits との変化からリピーターや直帰の増減を判断してはならない; 別の要因でそのような変化が起こることもあるからだ. Analytics ならば新規セッション率を見ればリピーターの変化をチェックできる.

PV/TOS や TOS/Visits はサイトの種類によって大きく変動する. 運営しているサイトと類似したサイトの数値を参考にしながら, 流入用記事と PV 用記事とどちらに力を入れるのかをきめる.

ユーザーの分析

ユーザーは4象限に分類できる.

ユーザーの4象限
YPM(ユーザーポートフォリオマネジメント)

この分析のメリットはリピーターの直帰率を排除できることだ. Analytics のサマリーに表示されている直帰率は常連の直帰率も含まれる. 常連の直帰率を改善するのはほぼ不可能なため,このノイズの多い指標をそのまま使うことは推奨しない.

Analytics で一見のみ表示する

一見のみを表示するには,カスタムセグメントを作成する. すべてのセッションをクリックし,+新しいセグメントをクリックする.

カスタムセグメントの追加
カスタムセグメントの追加

フィルタを以下のように設定し,一見と名前を付けて保存する. 一度作成すると次からは一覧から選ぶだけで使えるようになる.

フィルタの設定
フィルタの設定

後は流入元やセッションの多いランディングページ等を調べて対策する. 新規セッションと直帰率とがすべて 100% になっているはずだ.

結果
フィルタ結果