貢献利益とは何か

カテゴリ:会計

貢献利益とは価格から変動費を引いたものだ. 貢献利益自体は値引き可能な限界を表現している.

貢献利益率の計算方法

貢献利益率(%CM)は単価に含まれる円貢献利益(\CM)の割合である.

pcm
貢献利益率の計算式

円貢献利益(\CM)は製品の単価から変動費を除いたものだ.

\CM = 価格 - 変動費

なぜ貢献利益率(%CM)が重要なのか

貢献利益率が大きい製品は値引きしても利益を維持しやすい.例えば以下の製品Aと製品Bとを比較してみる.

製品 A 製品 B
 変動費(円) 70.0 10.0
 固定費またはサンクコスト(円) 20.0 80.0
 純利益(円) 10.0 10.0
 貢献利益率(%) 30.0 90.0

現状では両方とも純利益は同じだが貢献利益率は異なっている. この違いは『価格を変化させたときに現在と同じだけの利益を確保するにはどれだけ販売量を変化させなければならないか』 という問題の解に影響を与える. たとえば両方を 5% 値下げしたときどれだけ販売量を増やさなければならないだろうか.

5% 値下げしたとき,どれだけ販売量を増加させなければならないか?

計算方法は 価格変更時の損益分岐点分析 を参照.

製品 A は貢献利益率が相対的に少ないため 5% 値引きした状態で値引き前と同じだけの利益を出すには, 20.0% 販売量が増えなければならない.それに対して製品 B は 5.8% の売り上げ増で済む. 15% の値引きならば,製品 A は 100% の売り上げ増が必要なのに対し,製品 B は 20% だ.

このように,貢献利益率の小さい製品 A は貢献利益率の大きい製品 B のように安易に値引きして販売できない. しかし値上げの場合,逆の現象が起こる.

20% 値上げしたとき,どれだけ販売量の減少に耐えられるか?

両製品を 20% 値上げするケースを考えてみる. 製品 A は 40.0% 売り上げが減少しても利益を維持できるのに対して, 製品 B は 18.2% 売り上げが減少すると現在の利益を維持できない. つまり貢献利益率の低い製品 A は高値を付けて販売量が減っても,貢献利益率の大きい製品 B より利益を保てる.

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