背骨のリグ
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背骨のリグに難しいところはない。IK/FK 切り替えスイッチやストレッチが必要ならば腕や脚と同様なリグを組めば実現できる。
パスを使えば、ボーンひとつで背骨をコントロールする簡易リグが組める。
簡易リグの動作デモ
人の背骨のリグを組むときに注意しなければならないのはその可動範囲だ。人の胸部の骨はほとんど動かない。前後に屈伸したとき稼働する背骨は腰部と頸部だけだ。
ヴァレリー・L・ウィンスロゥ著 マール社
アーティストのための美術解剖学 p.114 より転載
アーティストのための美術解剖学 p.114 より転載
関節可動域の測定要領によると腰部の回転域はそれぞれ以下のようになる。
運動名 | 可動角度(°) |
屈曲(前方へ曲げる) | 45 |
伸展(後方へ曲げる) | 30 |
回旋(ねじる) | 40 |
側屈(横方向へ曲げる) | 50 |
頸の場合は以下のようになる。
運動名 | 可動角度(°) |
屈曲(前方へ曲げる) | 60 |
伸展(後方へ曲げる) | 50 |
回旋(ねじる) | 60 |
側屈(横方向へ曲げる) | 50 |
リグ
腰部と頸部に回転制限をつける。B-bone を使うときれいに曲げられる。
ボーンひとつで背骨をコントロールする簡易リグ
コントロールポイント3つのパスをフックで釣り、背骨のボーンにスプライン IK をつける。
ボーン構造。この画像では見えないが、背骨のボーンの位置にパスがある。
パスの中間のコントロールポイントについているフック
スプライン IK の設定