Blender でソフトボディを使って胸を揺らす
類似した手法
この記事ではソフトボディだけを使った方法を解説する。
手順
- 揺らしたくない部分の頂点グループをつくる(この記事では解説しない)。
- メッシュにソフトボディをつけて設定する。
Soft Body
シミュレーションスピード(Speed:)を小さくすると、体の動きに対する胸の動きの遅れを表現できる。シミュレーションスピードは小さくしすぎるとメッシュが破綻しやすくなる。1前後の値を推奨。質量(Mass:)を大きくすると揺れも大きくなるが、メッシュが破綻するケースも増える。揺れ具合の調整は質量を増減することで調整するのが早い。
Soft Body Goal
これは動いてほしくない部分の設定だ。この設定では、動いてほしくない部分がほとんど動かないようになっている。1. で作った頂点グループをここの頂点グループ(Vertex Group:)に指定する。
Soft Body Edges
引く(Pull:)と押す(Push:)とはメッシュが伸びたときに、メッシュがもとに戻る力を設定する。曲げ(Bending:)はメッシュが伸びていないときに、メッシュがもとに戻る力を設定する。曲げ(Bending:)が小さいと動いていないときに胸が垂れてくる。また引く(Pull:)、押す(Push:)、曲げ(Bending:)が大きいとメッシュにしわが寄るようになる。
一般的な設定
揺れを大きくしたいときは、以下のように設定する。揺れを小さくしたい時は、以下の逆に設定する。
- 質量(Mass:)を大きくする
- 曲げ(Bending:)・引く(Pull:)・押す(Push:)を小さくする
- シミュレーションスピード(Speed:)を小さくする
スタート地点としてシミュレーションスピード(Speed:)1、質量(Mass:)1、曲げ(Bending:)0 がおすすめだ。揺れを大きくしたいときは主に質量(Mass:)を増加させる方向で調整する。
それでもソフトボディだけでは大きな揺れを作るのは難しい。メッシュの縦と横とのエッジの長さが違うので、どうしてもしわができる。大きく揺らしたいときは他の方法を使うほうがいい。
服を着せる
服を着せる場合は、ソフトボディをベイクした後で、クロスシムを実行する。重ね着も同様にインナーをベイクした後で、アウターのシミュレーションを実行する。詳細は以下の動画を参照(英語)。