Blender で基本的なカメラのリグ
カテゴリ:blender
カメラのリグはカメラの向きをコントロールするカメラ部分のリグと,カメラの位置と任意の回転軸周りの回転を制御するクレーンの部分とに分かれる.
カメラ部分のリグ
先にカメラ部分のリグ(注視点とフォーカスの移動)を作る.ドリーはクレーンを利用して実装する.
原点に注視点となる十字のエンプティ(以下 aim)とフォーカスとなる円のエンプティ(以下 focus)を作成する.focus は X 軸周りに 90° 回転させておく.
カメラの位置と回転とをクリアして,カメラと focus とをカメラを親として親子づけする.
aim をターゲットとして,カメラにトラックをつける.先:は -Z,上:を Y に設定する.
カメラの焦点に focus を設定する.
ここまでで以下の動作ができる.
要素のロック
位置情報をすべてクリアして,以下のように要素をロックする.カメラはクレーンで制御するためフルロックされている.
クレーンの作成
クレーンのボーン配置
コンストレインの設定
dolly をターゲットとしてカメラに位置コピーをつける;位置コピーをトラックより先になるよう移動させる.dolly には aim をターゲットとしてトラックをつける.
クレーンの要素をロック
ボーンの要素を以下のようにロックする.ボーンはすべてスケールを継承のチェックを外す.base は回転軸の役割もあるので,拡大縮小はフルロックされていない.
使い方
カメラの注視点は aim を移動させることによって行う.カメラを移動させるには base を移動させる.そのほかの設定はクレーンの各ボーンの回転と拡大縮小とで調整する.