Blender での n ゴンの使い方
n ゴンが使える条件
1. モデルを Blender でしか使わない
ゲームエンジンや MMD 等のプログラムは n ゴンをうまく扱えない。他のプログラムと連携することがあらかじめ分かっているなら、最初から n ゴンの使用を避けるか、エクスポート前に n ゴンを分割するか、リトポロジーを行う。
2. n ゴンがフラット
フラットではない n ゴンはレンダリングしたときに折り目がつく。
3. 再分割曲面モディフィアを使わない
n ゴンは内部的には三角ポリゴンで分割されているので、再分割曲面モディフィアは n ゴンをうまく処理できない。
再分割曲面モディフィアで n ゴンを使いたい場合は、面を差し込む(I)を使って n ゴンを四角形ポリゴンで囲むとうまくいくことが多い。
4. 変形させない
n ゴンは面の内部に頂点を持たないので、面の内部を変形させられない。ナイフ投影で n ゴンを分割するテクニックがある。
n ゴンの利点
n ゴンはすべて四角形ポリゴンでモデリングするのに対して、ポリゴン数が少なくなる。これはレンダリング速度に影響を与える。
三角ポリゴンや四角ポリゴンの場合、辺にべベルをかけると余計な三角ポリゴンが生成されることがある。しかし n ゴンではそのようなポリゴンは生成されない(交点が 3 の場合)。フラットな面を多く持ち、べベルやブーリアンを多用するハードサーフェスのモデリングでは n ゴンを使う機会は多い。
tips
n ゴンに変換
不要な面・辺を選択して、Ctrl + X。もしくは、n ゴンにしたい面を選択して F。
n ゴンのみ選択する
『選択 > 頂点数で選択』で、頂点数を 4、タイプを大きいにする。
Blender 2.78 では『頂点数で選択』は、『選択 > 特徴で全選択』に移動された。
外部リンク
n ゴンを分割する
細分化した平面を作成し、その面のみを削除してエッジグリッドを作成する。そしてn ゴンに対しナイフ投影を実行する。
How to fill complex n-gon outlines like leaves in Blender #b3d pic.twitter.com/iGaBriFPgB
— Jan van den Hemel (@JanvandenHemel) May 25, 2020
Mesh Check($5)
三角形と多角形をリアルタイムにハイライトするアドオン。