Blender の光源の強さと色温度の設定
Blender の光源や放射の強さの単位は W(サンは W/m2)で指定する。しかしこの単位は一般的ではない。ルーメン(lm)やルクス(Lux)が一般的に使われる。
チートシート
サンライト
光源 | W/m2 |
---|---|
太陽を直接撮影 | 445.000 |
昼光 | 15.600 |
曇天 | 1.570 |
オフィス | 0.730 |
暗い日 | 0.160 |
廊下 | 0.117 |
リビング | 0.073 |
黄昏 | 0.016 |
薄暮 | 0.0016 |
月明り | 0.00016 |
出典:https://blendergrid.com/learn/articles/cycles-physically-correct-brightness
レイリー散乱
アウトドアライティングでは青空も光源として機能する。このような光源は、シェーダエディターのワールドで設定できる。色は色温度を参照。
サン以外のライト
光源の明るさがルーメンで指定されていることがほとんどなので、ルーメンを 0.683 で割れば(もしくは 1.46 を掛ければ)W に変換できる。
lm | W |
---|---|
600lm | 876 |
1,620lm | 2365 |
3,360lm | 4905 |
色温度
光源のマテリアルノードで黒体で色温度を設定する。光源のパワーを1に設定しないと、放射の強さが正しく計算されない。バージョン 4.2 の EEVEE はライトノードが機能しない。
光源 | 色温度(K) |
---|---|
ろうそく・夕日 | 1850 |
白熱灯 | 2400 |
暖色 LED | 3000 |
スタジオライト・電球色 | 3200 |
月光 | 4150 |
日昼光 | 5000-6500 |
青空 | 15000-27000 |
出典:https://blendergrid.com/learn/articles/cycles-physically-correct-brightness
ルーメン・ルクス・カンデラ・ニト
ルーメン・カンデラ・ニトは光源の明るさを表現する単位。ルクスは光源によって照らされた面の明るさを示す単位。
光源の明るさはカンデラが基本で、各単位は以下の変換式で計算できる。
lm = cd * 4π。例えば 1620lm = 129cd。
ニト = cd/m2
Lux = lm/m2
W/m2
光源は赤外線や紫外線などの不可視光線も放射する。その中で可視光線のエネルギーを取り出したものがカンデラ等の単位だ。可視光線の明るさの近似は以下の式でできる。
W/m2 = 0.683 Lux(lm/m2 )ただし 555.0nm の波長
ルーメンをワットに変換するには以下の計算式になる。
W = lm/0.683
太陽光のエネルギーはなぜ 445 W/m2?
地球が太陽から受け取るエネルギーは 1,376 W/m2。そのうちで大気圏を通過できるのが 77% で可視光線の割合が 42% なので、1376 * 0.77 * 0.42 = 445。
外部リンク
Using Physically Correct Brightness in Cycles
Filmic Colors in Blender and Light Linearity