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物理シムのパラメータ設定

カテゴリ:blender

名称対応

BlenderMMD
剛性(Stiffness)ばね
減衰(Damping)減衰
質量(Mass)質量

重要なパラメータ

重要なパラメータは質量・剛性・減衰の3つだが、3つを調整するのは時間がかかる。そこで剛性と質量とで固有振動数を計算すると調整が早い。剛性と質量との値が異なっていても固有振動数が同じなら振動の挙動は同じになる。

質量

クロスシムの場合は頂点一つあたりの質量なので、物の質量/頂点数で計算できる。ボーンを物理で動かす場合は、物の質量/ボーン数。ミニスカートをクロスシムで動かす場合の質量は 0.001 のぐらいの値になることもある。ただし、Blender の質量と減衰とは設定の最小値が 0.001 なので、質量を 0.001 に設定すると剛性の設定自由度がなくなるのでよくない。

固有振動数

固有振動数 [Hz] は以下の式で計算できる。

固有振動数の計算式

固有振動数の計算式

m:質量[kg]

k:剛性[N/m]

Google なら sqrt(k/m)/(2*pi) で計算できる。

上記の動画は減衰 0.9、剛性1で質量を左から 0.010, 0.015, 0.025 に変更したもの。

減衰

減衰はばねの振動をおさえる機能だ。減衰を設定しない場合、いつまでも振動し続けて不自然だ。

やわらかい動きにするには

  1. 質量を増やす
  2. 剛性を小さくする
  3. 減衰を増やす
  4. 重力を減らす

硬い動きの場合は上記の逆に設定する。

質量は注意が必要だ。髪や服は軽いので質量に小さい値を設定しがちだが、そうすると動きが速すぎて不自然になる。

重力を減らす

髪やスカートの柔らかい動きは物理シムの設定ではうまくいかないことが多い。その場合は重力を 0.7~0.5 の値にするとうまくいくことが多い。Blender ではプロパティパネルのシーン > 重力で設定できる。MMD では「物理演算」タブ→「重力設定」の重力加速度で設定できる。

Force Field を使えばオブジェクトごとに重力を変更できるがバグで機能しない

外部リンク

【Tips】MMDモデルの物理演算設定 ~剛体編~

ざっくりmmd入門(下準備~モーション修正編)

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