クオリティチェック用のターンテーブルを作る
ターンテーブルとはモデルの形状・質感をチェックするために作成する動画・画像だ。 これはオブジェクトや環境を1°刻みで 360°回転させて作る。 ターンテーブルにはオブジェクト・テクスチャのチェックとマテリアル(シェーダ)のチェックとの2種類がある。 オブジェクト・テクスチャをチェックする時はオブジェクトを回転させる。 マテリアルをチェックするときはライトや背景オブジェクトなどの環境を回転させる。 複数の視点からマテリアルをチェックするときは、視点の数だけチェック用の動画・画像を作成する。
標準アドオンの Turnaround Camera を使うとターンテーブルを自動的にセットアップできる。
リグの基本設定
ターンテーブル用の blend ファイルを作成する
オブジェクトの blend ファイルにリグを作成するのではなく、ターンテーブル用の blend ファイルにリンクでオブジェクトを読み込む。 この方法ではオブジェクトを差し替えるだけでリグ(動画・画像の書き出し設定やライティングの設定)を再利用できる。
オブジェクトの読み込み
リンクでオブジェクト(メッシュではない)を読み込んだら『オブジェクト > ローカル化(L)> 選択したオブジェクト』でリンクしたオブジェクトのみをローカル化する。 『選択したオブジェクト』でローカル化するとメッシュとマテリアルはリンクされたままだが、モディフィアのリンクは切れることに注意する。
モデルが複数のオブジェクトから構成されている場合は、グループを使って読み込むと便利だ。 さらにグループを使ってリンクした場合、ローカル化は不要になる。 モディフィアのリンク切れがなくなるので、ひとつのオブジェクトから構成されているモデルでもグループを使う方法を推奨する。
フレーム数の設定
1°刻みで 360°回転させるのでフレーム数は 360 だ。
補間をリニアにする
デフォルトではベジェになっているので忘れず変更する。
オブジェクト・テクスチャ用のターンテーブル
原点にエンプティを作成し、ローカル化したオブジェクトをエンプティを親として親子付けする。 エンプティを Z 軸周りに 360°回転させたアニメーションを作成する。
マテリアル(シェーダ)用のターンテーブル
原点にエンプティを作成し、ライトと背景オブジェクトとをエンプティを親として親子付けする。 オブジェクト・テクスチャチェック用のターンテーブルのアクションを再利用できる。
環境マップの回転
マッピングの回転の Z で環境マップを回転させられる。
サンプルファイルと使い方
リンクしてローカル化したオブジェクトをMesh エンプティに親子付けする。 オブジェクト・テクスチャをチェックするときは Mesh エンプティを回転させ、 マテリアル(シェーダ)をチェックするときは Material エンプティを回転させる。