ボーン作成時に X 軸ミラー(X-Axis Mirror)を使わない方がいい理由
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これは Blender のバージョンが 2.79 時点での評価だ。X 軸ミラー(ツールシェルフ(T) > オプション > X 軸ミラー)を使えば左右対称のボーンを自動的に編集でき、Shift + E で押し出したときに左右対称にボーンを作成できる。しかしボーン作成時のこの機能は欠点が多い。
X 軸ミラーの欠点
独立したボーンはミラーが作成されない
調整用ボーンとして独立したボーンを作ることはよくある。その時にミラーが作成されないので結局、複製(Shift + D)を使うことになる。
リネームが面倒
ボーン作成後のリネームに対応していないため、両方のボーンの名前を変更することになる。リグが複雑になると片側だけでボーンの数は100を超える。それをひとつひとつリネームするのは面倒だし、エラーのもとになる。
コンストレイントをつける作業が面倒
リネームの時と同じで、同じ作業を2度繰り返すのは時間の無駄だしエラーの元だ。
代わりに対称化(symmetrize)を使う
この方法の利点はリネームのミスがなくなることとコンストレイントもコピーされることだ。
まずミラーしたいボーン名の後ろに .L または .R をつける。これには「アーマチュア > オートネーム 左/右(AutoName Left/Right)」が便利だ。次にミラーしたいボーンを選択して「アーマチュア > 対称化(Symmetrize [w > Symmetrize])」を使う。
複製+マイナススケール+Flip Names を使う※古い方法
まず片側のボーンを完成させる。そのあとで 3D カーソルを中心の位置にあるボーンに移動(ボーンを選択し Shift + S > Cursor to Selected)し Pivot Point を 3D Cursor にする(.)。ミラーしたいボーンを選択し、Shift + D|S|X|-1 とタイプする。最後に Armature > Flip Names を実行する。