ボックスガチャの確率計算
この記事のボックスガチャは景品を引いても補充されず、各景品を引く確率は同様に確からしいとする。
1つしかないあたりを引く確率
ボックス内に景品が 1000 個入っていて、そのうちあたりが1個入っているとする。このときあたりを1回で引く確率は 1/1000 だ。
2回で引く確率は、1回で引く確率+1回目を外して2回目で引く確率なので 1/1000 + (999/1000) * 1/999;つまり 2/1000。
3回で引く確率は、1/1000 + (999/1000) * 1/999 + (999/1000) * (998/999) * 1/998;つまり 3/1000。
まとめるとボックス内に景品が n 個入っていてあたりの個数が1個の場合、m 回ひいたときにそれが出る確率は m/n。
あたりが a 個ありどれかひとつを引く確率
あたりをひとつも引かない確率の余事象を計算する。
まずあたりが2個の場合を考える。ボックス内に景品が 1000 個入っていて、そのうちあたりが2個入っている。
あたりが2個の場合にあたりをひとつも引かない確率
1回で引かない確率は 998/1000。
2回で引かない確率は (998/1000) * (997/999);つまり(998*997)/(1000*999)
3回で引かない確率は (998/1000)*(997/999)*(996/998);約分すると (997*996)/(1000*999)。
4回で引かない確率は (998/1000) * (997/999) * (996/998) * 995/997;約分すると (996*995)/(1000*999) 。
これを n 回引いたとき(有効な n は 1 <= n <= 999)あたりをひとつも引かない確率は、
((1000-n)*(1000-n-1))/(1000*999)
ボックス内に景品が 1000 個の場合に、ふたつあるあたりのどちらかを引く確率
引く回数を n とすると、あたりをひとつも引かない確率の余事象なので以下のようになる。
あたりが2個の場合の一般化
ボックス内に景品が m 個入っていて、そのうちあたりが2個入っている。そして景品を引いてもボックスが補充されないとする。このときボックス内から n 個引いた時ひとつ以上当たる確率は以下のようになる。
あたりが3個の場合
あたりが a 個ありどれかひとつを引ければいい場合の一般化
ボックス内に景品が m 個入っていて、そのうちあたりが a 個入っている。景品を引く確率はすべて等しく、景品を引いてもボックスが補充されないとする。このときボックス内から n 個引いた時ひとつ以上当たる確率は以下のようになる。
あたりが2つで両方とも引く確率
ボックス内に景品が 1000 個入っていて、そのうちあたりが2個入っている。
このボックスから3回引いたとき、あたりふたつを引く場合の組み合わせは以下のようになる。
〇 | 〇 | × |
〇 | × | 〇 |
× | 〇 | 〇 |
確率はそれぞれ(2/1000)*(1/999)*(998/998)、(2/1000)*(998/999)*(1/997)、(998/1000)*(2/999)*(1/998)。まとめると (3*2)/(1000*999)。
4回の場合も同様に計算すると(6*2)/(1000*999)になる。
一般化
景品数が 1000 で、あたりの数が2、引く回数を n とするとあたりをすべて引く確率は以下のようになる。
あたりが3つありすべて引く場合
景品数が 1000 であたりの数が3、引く回数を n とするとあたりをすべて引く確率は以下のようになる。
あたりをすべて引く場合の一般化
ボックス内に景品が m 個入っていて、そのうちあたりが a 個入っている。そして景品を引いてもボックスが補充されないとする。これを n 回引いた時あたりをすべて引く確率は以下のようになる。