広告
広告

Blender のスカルプトワークフロー

カテゴリ:blender

目次

ワークフロー

素体を作る

Dyntopo

多重解像度モディフィア

パーツごとにオブジェクトに分割する

リトポ

自動リトポ

手動リトポ

Softwarp($40)

便利なブラシ

tips

回転の中心を変更する

スカルプトした場所を中心に回転させる

操作を高速化

トラックボール回転を使う

スタイラスを使う場合

フルスクリーンモード

マスク

スムース表示

アドオン

関連動画

Sculpt Branch

ワークフロー

1. メッシュの拡縮を適用する(Ctrl + A)

拡縮が正規化されていないとうまくスカルプトできない場合がある。

2. ポリゴンモデリングもしくはスキンモディフィアで素体を作る

球やキューブからスカルプトするより、ポリゴンモデリング・スキンモディフィア・Dyntopo などでラフモデルを作ってスカルプトするほうが早い。

3. スカルプト

スカルプトしていてメッシュの解像度が不足したら、バージョン 2.81 からは Voxel Remesher を使うと便利だ。

バージョン 2.80 以前なら、リメッシュモディフィア・ポリゴン削減モディフィアでトポロジーを整形する。

4. 四角面化

バージョン 2.81 からは QuadriFlow を使うといい。そして多重解像度モディフィアをつけ、細部の掘り込みを行う。

バージョン 2.80 以前で四角面化するには、メッシュを複製し、複製したメッシュをリメッシュで四角化した後、元のメッシュをターゲットとして複製したメッシュをシュリンクラップする。

リメッシュのモード:はスムーズ。オクツリーの深度で解像度を調整する。

シュリンクラップのモード:はプロジェクト。方向は負と正と両方チェックを入れる。

remesh
リメッシュの設定例
shrinkwrap
シュリンクラップの設定例

5. 複製したメッシュに多重解像度をつけて細部の彫り込み

6. リトポ

7. リトポしたメッシュを UV 展開

8. 法線や AO をベイク

素体を作る

多重解像度モディフィアのパフォーマンスを上げるにはある程度の形が出来上がっている必要がある。その素体を作る方法としてはポリゴンモデリング・スキンモディフィア・Dyntopo がある。

スキンモディフィア

スキンモディフィアの使い方は以下の動画を参照。

Dyntopo

Dyntopo は内部で全く別のモードとして動作する(ソースコードの PBVH_BMESH コードパスが実行される)。通常のスカルプトや多重解像度モディフィアを使う場合と比較して、最も遅く、最もメモリを消費する。なので不要になったらすぐに Dyntopo のチェックを外すほうがよい。

Dyntopo は便利だがブラシ等の一部の機能が使えなくなる。バージョン 2.81 以降は Dyntopo を使わない、Voxel Remesher を使うワークフローに切り替えたほうがいいかもしれない。それでも球やキューブからラフモデルを作成したり、スネークフックブラシを使う際には強力なツールだ。

Dyntopo で細部の彫り込みを行うには

多重解像度モディフィアでのスカルプトは頂点の移動しか行わないので動作が軽いのに対し、Dyntopo はポリゴンの分割とスカルプトとを同時に行うため動作が重い。しかし分割を先に済ませておけば Dyntopo でも比較的高解像度でのスカルプトが可能だ。ポリゴンの分割のみを行うには以下の手順でできる。

  1. 細部サイズ計算方法を固定細部サイズ(Constant Detail)にする
  2. 適当なブラシの強さを0にしてスカルプトする。これでポリゴンの分割のみを行える
constant detail
固定細部サイズ

スカルプトする際は固定細部サイズでスカルプトする。この方法ならばブラシサイズが十分に小さい場合、100 以上の解像度でスカルプトできる。

Smooth ブラシについて

ディティールが少ない場所で Smooth を使うと、Smooth が効きすぎる。適当なツールで強さを0にしてスカルプトしてディティールを追加してから Smooth を使えば、形状を維持したまま Smooth をかけられる。

Dyntopo のパフォーマンス

Dyntopo のパフォーマンスについてはDyntopo のパフォーマンスを軽くするを参照。

トポロジーレーキ(Topology Rake)

Dyntopo が有効な状態でスカルプトすると三角形が大量に生成される。凹凸の端にできる三角形はシェーディングが汚くなる原因だ。トポロジーレーキが有効な状態でスカルプトすると、ブラシのストロークに沿って四角形ポリゴンを構成するようにポリゴンを分割してくれる。ただしパフォーマンスは悪化する。

topology rake
Topology Rake の場所

多重解像度(MultiResolution)モディフィア

多重解像度モディフィアはどちらかというとアニメーション向けの機能だ。アニメーションを作成するさいに解像度を下げることでパフォーマンスを改善できる。バージョン 2.81 で追加された機能群(Voxel Remesher 、IK ポーズブラシ、トポロジーリラックス、エラスティック変形等)とは相性が悪い。

多重解像度モディフィアは元のポリゴン数が少ないとスカルプトのパフォーマンスが悪い球やキューブに多重解像度をつけてスカルプトしてはならない。多重解像度を使う場合は、スキンモディフィアや Dyntopo+リメッシュ、ポリゴンモデリングで大まかな形を作ってから多重解像度を使ってスカルプトする。

Dyntopo よりも多重解像度モディフィアの方がより多いポリゴン数でスカルプトできる。多重解像度モディフィアならば Pentium G3220・メモリ 10 GB のマシンで 1,000 万ポリゴンのスカルプトが可能だ。

欠点

多重解像度モディフィアは高低差の大きいスカルプトに弱い。ある程度の深さのある凹凸は素体のうちに作っておく必要がある。

パーツごとにオブジェクトに分割する

Blenderで「やり直しの効く」モデリング-シルエットから入るモデリングの話

Blenderで「やり直しの効く」モデリング‘‘- スナップとモデファイアの活用の話

パーツごとにオブジェクトを分割する方法は以下の利点がある。

1. 動作が軽い

左右対称編集よりもパーツ分けしてミラーモディフィアをつけた方が動作が軽い。

2. やり直しが効く

パーツ単位での修正が容易になる。3. にもあるようにモディフィアが使えることもこの方法の強みだ。

3. モディフィアが使える

厚みつけやシュリンクラップが使える。

4. 非表示にできる

アウトライナからワンクリックで不要な部分を非表示にできる。


オブジェクトを結合するには

ブーリアンモディフィアを使う。演算:は統合(Union)。Sculpt Tools アドオンを使うとワンクリックで統合できる。

オブジェクトの切り替え(2.80)

オブジェクトモードのロックを外した状態で、Alt + クリックでスカルプトするオブジェクトを切り替えられる。

lock object mode
デフォルトではロック状態

リトポ

リトポは手動で行う方法と自動ツールを使う方法がある。

有料自動リトポアドオンは ZRemesher の開発者が作成した Quad Remesher が現状(2019年10月)最強だ。フリーの自動リトポツールは癖が強いものが多く、ZRemesher のような品質は望めない。バージョン 2.81 で実装された QuadriFlow が比較的品質が高い。

Blender の手動リトポツールは複数あるが、個人的には RetopoFlowBsurface がおすすめだ。RetopoFlow はサポートのないバージョンは無料で、GitHub からダウンロードできる。

自動リトポツール

Voxel Remesher(2.81)

バージョン 2.81 からは Voxel Remesher が使える。Voxel Remesher は完成したモデルの四角面化ではなく、スカルプトしながらトポロジーを修正するために使う。Voxel Remesher はスカルプトモードでメッシュを四角面化・ポリゴン数削減する機能で、貫通オブジェクトのような非多様体も処理できる。オブジェクトモードで雑にメッシュを結合し、Voxel Remesher を実行することでラフモデルを作成することもできる。QuadriFlow に比べて計算時間が短い。

voxel remesher
バージョン 2.81 の Voxel Remesher

QuadriFlow(2.81)

Voxel Remesher より計算時間がかかるが品質はこちらのほうが上。プロパティパネルのデータタブから実行する。多重解像度モディフィアの素体を作るのに向いている。比較的品質は高いが、アニメーションに使うための美しいポリゴンフローは作れない。自動で高品質なリトポは有料の Quad Remesher しか選択肢がない。

quadriflow
QuadriFlow の場所

モードを面にすれば、目標ポリゴン数を指定することもできる。四角面の数を指定するので、三角形ポリゴン数はその倍数になることに注意。

target polygon count
目標ポリゴン数の指定

Quad Remesher ($59.9~$109.9)

トップページ。ZRemesher の開発者が作成したリトポアドオン。Blender の自動リトポツールの中ではおそらく最も高性能。

そのほかの自動リトポツール

Short review of two Blender auto-retopology add-ons によると、DynRemesh 1.5 と Tesselator(Particle Remesher) 1.0 とを比較すると、Tesselator の方が比較的良い結果が得られるようだ。しかし 3D-Coat Autopo や ZRemesher にはまだ及ばない。

QuadriFlow

Instant Meshes

Tesselator - Quadrilateral Remeshing($8.50)

DynRemesh($10)

OpenVDB Remesh(€10)

手動リトポアドオン

RetopoFlow

史上最強のリトポロジーツール『RetopoFlow』その1

史上最強のリトポロジーツール『RetopoFlow』その2

RetopoFlow 2.0

SoftWarp(WIP)

Bsurface

Bsurface は標準のアドオンだ。解説記事は以下のリンクを参照。

Bsurfaces 1.5 ヘルプの日本語訳

Bsurfacesでリトポロジー

Iceking's Tools

ダウンロードページ

Retopo MT

ダウンロードページ

SpeedRetopo(€5)

Bsurface を使ったリトポを補助するアドオン。

手動リトポ Tips

手動でリトポをする際は陰線ワイヤ(Hidden Wire)+レントゲン(X ray)が便利だ。陰線ワイヤはエディットモードでのみ機能する

hidden wire plus x-ray
陰線ワイヤとレントゲン
280
陰線ワイヤと最前面(2.80)

Softwarp($40)

Softwarp はリトポ済みメッシュをクロスシムでシュリンクラップするようなアドオンだ。

外部リンク

【Blender】効率的なリトポワークフロー【アドオンや機能・設定の紹介】

便利なブラシ

エラスティック変形ブラシ(2.81)

グラブブラシと違い、ブラシ端の形が崩れにくい。アルゴリズムについては Regularized Kelvinlets: Sculpting Brushes based on Fundamental Solutions of Elasticity(pdf) を参照。

ポーズブラシ(2.81)

ポーズブラシは指や耳等の突起物を回転させるのに使う。ポーズ頂点オフセット(Pose Radius Offset)を変更することでピボットポイントを変更できる。

ドローシャープブラシ(2.81)

ドローシャープブラシは服のしわや髪、ハードサーフェスのエッジ等を作るときに最適だ。

メッシュフィルターブラシ(2.81)

メッシュフィルターは全頂点を法線方向に移動させる。マスクを使って編集する頂点を制御する。

アクティブ頂点をグラブ(2.81)

再分割曲面モディフィアをつけたスカルプト時のグラブブラシで、影響を受けるローポリの頂点を表示する。

grab active vertex
アクティブ頂点をグラブの位置

トポロジー自動マスク(2.81)

トポロジー自動マスクにチェックを入れると、目やまつ毛、髪、アクセサリー、服などのパーツが分離されているメッシュがマスクで選択されなくなる。

topology auto masking
トポロジー自動マスクの場所

tips

回転の中心を変更する

スカルプトモードで Alt + F で、回転の中心をカーソル位置のポリゴンに変更できる。2.80 は Alt + MMB。

スカルプトした場所を中心に回転させる

User Preference で選択範囲を中心に回転(Rotate Around Selection)にチェックを入れる。

rotate around selection
選択範囲を中心に回転の場所
2.80
2.80

トラックボール回転を使う

トラックボール回転はターンテーブルより回転の自由度が上がるためスカルプトしやすい。

trackball
トラックボール回転の設定
trackball 280
2.80

スタイラスを使う場合

スタイラスを使ってスカルプトする場合は3ボタンマウスを再現にチェックを入れると便利だ。これが有効な場合、Alt + ドラッグで回転、Alt + Shift + ドラッグで移動、Alt + Ctrl + ドラッグでズームできる。

3 button mouse
3ボタンマウスの再現
2.80
2.80

操作を高速化

視点を高速化(Fast Navigate)を使うと視点操作時にメッシュの解像度を下げて、視点操作を高速化する。これは多重解像度使用時のみ機能する。スカルプトモードで「スカルプト > 視点を高速化」でできる。

fast navigate
視点を高速化の場所

フルスクリーンモード

Alt + F10 で Blender ウインドウ内フルスクリーン、Alt + F11 でフルスクリーン(タスクバーもタイトルバーも表示されない)。もう一度同じキーで元に戻る。

2.80 では Ctrl + Space でウインドウ内フルスクリーン、Ctrl + Alt + Space でフルスクリーン。

マスクする方法

1. マスクブラシ

スカルプトツールのマスクブラシはマスクした部分を隠したり、スカルプトできなくしたりできる。

2. パーツごとに分割

パーツごとに分割すると、処理が軽くなる効果もある。

3. 矩形でクリッピング(Clip border)(Alt + B)

矩形でクリッピングは特に細部の作りこみの時に効果的だ。入り組んだ場所はパーツごとに分割するのも面倒で、マスクを塗るのも手間がかかる。

マスクした場所をスカルプトすると遅くなる

ポリゴン数が多い状態で、マスクした場所や矩形でクリッピングされているがポリゴンが存在する場所をスカルプトすると処理に時間がかかる問題がある。その場合はマスクしたい場所をマスクブラシで塗って、「隠す/マスク > マスク部分を隠す」を実行する。

スムース表示

多重解像度の場合はオブジェクトモードで「ツールシェルフ(T) > ツール > 編集 > シェーディング:スムーズ」。Dyntopo の場合はスカルプトモードで「ツールシェルフ(T)> ツール > Dyntopo のスムースシェーディング」にチェックを入れる。

アドオン

標準アドオン

3D Print Toolbox

裏向き法線や穴、重複頂点などの非多様体メッシュを修正してくれる。ツールシェルフ(T)> ツール > Bool Tool にある。バージョン 2.81 の Voxel Remesher で代用できる。

Bool Tool

ボタン一つでメッシュのブール演算ができる。ツールシェルフ(T)> 3D Printing にある。

有料・無料アドオン

QuickPrefs

シェーディングの色や光源を変更できる。

blender sculpt tools

ツールシェルフにブーリアンやリメッシュ、モディフィアの適用等のショートカットを追加する。

Mask Tools

スカルプトモードでのマスク関連操作を強化するアドオン。

Blend Subd Navigator

多重解像度を変更するショートカットを追加するアドオン。

Speedsculpt($15)

モディフィアのショートカットを使ってスカルプトを補助するアドオン。

ブラシ

Zbrush Orb Brushes pack for Blender 3Dから ZBrush 風のブラシをダウンロードできる。インストール方法や使い方は下の動画を参照。

関連動画

バージョン 2.81

外部リンク

第4回 Blender 勉強会 難波 スカルプト入門

Blenderで学ぶスカルプト勉強会

Blender 2.81: Sculpt and Retopology

Sculpt Branch

スカルプトモードに新機能を追加する Sculpt Branch がある。sculpt-mode-features ブランチを自分でビルドするか、GraphicAll からバイナリをダウンロードすれば、スカルプモードの新機能をテストできる。

関連記事

Blender 記事の目次

スカルプトモードで背景をドラッグで回転させる


広告
広告